特許第4999967号:埋め戻し再生流動化処理材及びその製造方法
Pre-mixed Flow Earth(高流動高充填性再生土)

Pre-mixed Flow Earth(PFE:高流動高充填性再生度)の施工例

Pre-mixed Flow Earth(高流動高充填性再生土)とは?

前もって混合された造粒固化再生土と溶融スラグに、建設発生土、セメント等の固化材と水を混合したものであり、流動性に優れ、高い充填性を持った、埋め戻し材、裏コメ材、充填材として用いられる、新しい安定処理土です。

★言い換えれば、土のコンクリートまたは、土のモルタルと呼べるものです。

このPre-mixed Flow Earth(以下、PFEと言う)の最大の特徴は、PFEを造粒固化し、原材料として、再利用できることです。

PFEの6大特徴

人・地球環境にやさしい

現場建設発生土のリサイクル率アップ

従来、土工材料として再利用されにくく、不適当とされていた高含水比の粘性土やシルト分を多く含む第3種建設発生土、第4種建設発生土及び泥土(不良残土)が原材料として有効利用ができます。

地震時の液状化対策に有効

高い流動性と充填性により緻密な施工が出来、固化材の持つ強度と、高い密度・粘着力により液状化しにくい。

周辺地盤に調和

単位固化材料が少なく、透水性が低く、粘着力が高いため、コンクリートやモルタルのように、セメント成分が溶出しにくい。再掘削が容易にできるため、修正や変更に臨機応変に対応できるとともに、PFE製造時にゴミ・ガラ・木片等の異物が除去できますので大変クリーンです。締固めが不要で、重機等もいらないため、周辺騒音・粉塵等が少なく、環境にやさしい工法です。

施工の効率化・コストダウン

狭隘空間への施工が可能

流動性・充填性が高くセルフレベリングにより、締固めが困難な狭小空間や、形状が複雑な形状の箇所への緻密な施工が可能です。

締固め作業を省略

PFEの高い流動性・充填性により、締固め・転圧機会が不要で、施工の大幅な省力化が可能です。また、コンクリートやモルタルに比べ、水和熱が低く収縮が少なく、材料費も抑えることが可能です。

再掘削が容易

国土交通省の管理基準値では、一軸圧縮強さを材齡7日で20N/㎝2と規定しているため、容易に再掘削ができます。

現場で処理

現場プラントにも対応していますので、現場での処理も可能です。

PFEのデメリット

即日復旧は難しい

固化材が水和反応し、強度発現までに時間が必要になります。そのため養生に数日かかります。

PFEのコスト?

現場までの距離、時間、条件にもよるのでご相談ください。埋め戻し材(RCor再生盛土)< PFE < コンクリートの順に材料費が少しずつ変化します。※しかし、建設発生土の種類、施工条件等によっては、トータルで工事費を抑えることも可能になります。

PFE製造現場

建設発生土、PFE、コンクリート・モルタル特性比較表

埋め戻し材・裏込め材・充填材の特性比較

建設発生土 PFE コンクリートモルタル
施工・コスト
狭隘空間への施工 困難 容易 容易
複雑な形状への施工 困難 容易 容易
流し込み施工 不可能 容易 容易
締固め・転圧機械 必要 不要 不要
養生日数 不要 数日必要 数日必要
発生土の対応 第1・2種建設発生土のみ 各種の発生土に対応 未対応
再掘削 可能 可能 2粉砕機械必要22
現場プラント 可能 可能 不可能
透水性 非常にあり 少ない 僅少
一軸圧縮強度 条件により異なる 調整可能 高すぎる
導入し易さ 簡単 普通 普通
材料費 安い やや高い やや高い
コスト削減 従来通り 可能性「大」 従来通り
合理化 従来通り 可能性「大」 従来通り
環境への負荷
周辺環境への影響 ない あまりない 固化剤成分溶出の恐れ
大気汚染(排気ガス) 施工機械によるもの 運搬機械のみ 運搬機械のみ
液状化対策 地震等により液状化 液状化しにくい 液状化しない
建設発生土のリサイクル 限界がある 各種の発生土に対応 未対応
省エネ 締固め・転圧機械 省エネに貢献 省エネに貢献
生産施設 要らない 移動式にも対応 設置型
環境改善効果
将来への展望
PFEの品質特性値
品質管理試験管理基準値
フロー値140mm以上
一軸圧縮強度200~600kN/㎡(材齢28日)
ブリーディング率3.0%未満
PFE密度1.4g/㎠以上

PFEの流動性は、“フロー値”、強さは“一軸圧縮強度”、分離抵抗性は“ブリーディング率”で規定されています。 国土交通省の管理基準値は、次の通りです。